放遊日記

Let love conquer your mind.

十日目

申し訳程度の鳥取砂丘です。浪速のスピードマンには止まっている暇がないのでこれで許してください。

砂丘周辺の道は走ってて気持ちよかったですよ。所々に海が見えてそれでいて綺麗な一本道。

さぁ、ショータイムだ。

なぁ?見たことあるか?トンネルが3.7kmあるんだぜ?ここはかなり良心的で歩道があって尚且つバカ広いから緊張感はそこまでないが、ずっと暗い道を進むんだぜ?そして、クソ寒い!おいおい冬かよバカヤロウってくらい寒い。トンネル抜けると暖かさに包まれるんだ。雨の前の日本に。これほど湿度に感謝したことはないよ。

これはデザートみたいなもので。

鳥取から兵庫にかけてのルートがクソミソカスほどハードなんだよ。

まず獲得標高が2200m。2km分は登ってるってことなんだけど伝わらないよなぁ。自称クライマーの俺が泣きそうになるくらいずっと登り。一番軽いギアをただひたすら踏み続けて「登り終われ登り終われ」と言うくらい。まぁ、辛すぎて音楽垂れ流しながら登らないといけないくらい心身ともに消えかけてた。

それなのにだ!

兵庫は1.7kmのトラックすれすれトンネルを2つもぶつけてきやがった。まーじーで死ぬと思った。ボトル幅一本分ズレれば確実にハンドル持ってかれて事故ってた。本当に死にそうなくらいやばい時は独り言なんて出ない。まっすぐ進めなきゃ死ぬとただ反芻するのみ。出発前のリヤキャリアを外す決断が生きた。あれあったらもうアウト。

登りがあれば下りもあってそれも2km以上は続くから本当はそっちも危ないんだけど下りが嫌いな俺が口にしないくらいトンネルの方が危なかった。

ほんで、午後の雨の時には平地近くまで下りてきていたので割とセーフでした。

ほんとに山陰が嫌いです。ここでは自転車に人権はありません。こんなことやるくらいなら友達とバカやってくだらない思い出を増やした方が良いです。死ぬぞ?

 

いつものようにホテルの空き確認は現地で行っているのですが、空いてないことも多々。今日は二つ目のホテルも埋まっていたのですが受付の方がわざわざ地図と傘を持って駆けつけてくれて、ホテル一覧と電話番号を教えてくれました。なぜ関わる人が皆、優しいのか。この先を書こうとしても抽象的すぎて書き表せないので割愛します。

 

ブログを書く時間は時々、感傷的になるので好きではないですね。登ってて泣きそうになったのも人に頼ることを覚えたからでしょう。おしまいだよ!

ばーい