放遊日記

Let love conquer your mind.

脳内レース

f:id:hoooyu:20220314212751j:plain

<歩道で千切られる>

男+自転車+プライド=レース

僕はロードバイクに乗っていても歩道を走る割合が多いです。道幅や車の量や平均速度を考えると歩道の方が安全と判断しています。これも場所や時間帯によって変わるので個人の判断によりますが。

そんな僕の見てきた歩道で開催される自転車レースの話。

今までは少年やおじさんが顔を並べる大会でしたが今回はザ・運動部の野球のユニフォームを着た男子。体格や自転車の年季からすると草野球かもしれない。

悲しいかな、レースは必ず同じ場所で開催されます。

僕が軽めのギアでクルクルと回しながら後方を確認すると後ろに張り付く白いクロスバイク。明らかに「遅いから抜きますよ」感がありました。もちろん左に寄せて抜いてもらいました。

ふくらはぎの発達具合がやばい。自転車も白で年季入ってる。アンクリング(踏むときに足首で踏んでいる)はしているものの見るからにパワータイプ。この道は緩やかに勾配が上がっていくから抜いた後も加速していくあたり強い。なんなら気を遣ってスピード上げてくれている良い人でした。

勾配も3段階中の2段階目。普通の自転車なら速度が落ちて再び抜き返す場所。それでも落ちない。てか、切り離す速度。初めて「千切られる」と感じました。

こっちも楽しくなってきちゃって追いかけました。

ゴールは坂の頂上。その寸前までずっと追いかけていました。お互いに左後方から車が来てないことを確認して横断。パワーマンが歩道に行ったので僕は車道に出ました。

後方確認からの横断時の段差、そして坂の始まり。そのとき、明らかにパワーマンは速度を落としました。

並んで追い抜いた瞬間、背中を見られたような気がします。

レースはここで終わり。勝者は判明することなく下り区間に。

下りはお互い脚を止めていても勝ち負けがハッキリしました。僕の方が速い。体重の軽い僕が勝っている時点でマシンの差がでていました。

思い返すと確かにマシンスペックの差はあります。それでもパワーマンの切り離しは光っていました。初めて「千切られる」と感じることができて嬉しかったです。

あと何回このレースは開催され、何度出場することができるのか。

事故やトラブルなく続けばいいなぁと思っています。年齢は関係ないのでね。

じゃ、この辺で。

ばーい