四十日目
旅の道中「RPGやん」みたいな場所がいくつかあります。その度にアイツらこんな土地を戦いながら歩いているのかとしみじみ思います。ゲーム脳です。
電車に乗っています。
なぜなら「帰宅困難区域」を迂回できなかったから。
なぜ迂回しなかったのか。
それは「福島」なんて眼中になくて、そんな制限知らなかったから。
なぜ眼中になかったか。
目的は一周であり、観光や震災なんて興味なかったから。
日は暮れ始め、目の前に立つ警備員のタスキには「原子力」の文字。
帰宅困難区域を通れるのは車やバイクのみ。歩行者や自転車は電車やタクシーやバスに乗るか、ヒッチハイクまたは迂回する選択を取ることになる。
少し会話に躓きつつも駅に向かう。
電車に乗るには自転車を輪行バッグに入れる必要がある。ない。
タクシーを選ぶと区域外だから2万ほどかかる。さすがに・・・。
バス・・・土日運行なし。
ヒッチハイクは自転車があるため車を選ぶ。手を上げるまでには至らず。
これら全て「自転車と共に移動する」ことが根底にある。
そこで人間は電車で、自転車は後日という選択肢を思いついた。
駅で一泊を覚悟した日は今日が初です。何もできない非力感、すごいっす。
久々の電車。元々電車が嫌いなのでかなり久しい電車でした。揺られる感覚は地元の地下鉄を想起させ、家に帰る途中かのような感覚。「帰りてぇ」と思わない方が難しい。
明日は自転車の回収をして再びここに戻る予定。雨のようなので休みの日にするかも。結局良い感じの流れになってるんじゃないかと。今日なんちゃって102km走ってるし。ま、なんとかなるはずです。
ばーい